中国語文法大全
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第三章 文の成分
「可能補語」
述語動詞の後について、その動作を通じてある結果を達成できるかどうか、ある状況に到達できるかどうかを表す語・フレーズを可能補語という。
可能補語はV得C、V不C(Vは動詞、Cは補語)のCの種類によって三つのタイプに分ける。
1.Cが結果補語・方向補語になれる動詞・形容詞
このタイプはもっとも一般的な可能補語である。
2.V得了(liǎo)、V不了(liǎo)になるもの
(1)[了liǎo]のもつ「終わる、終える、すべて~してしまう」という意味がはっきり現れているもの。
(2)[了liǎo]の本来の意味が薄まって、V得了、V不了の形全体が「~できる、~できない」という意味を表す。
3.V得・V不得になるもの
「得de」は軽声で発音される。
1.目的語の位置
「動詞+可能補語」は目的語を従えることができます。目的語の位置は「動詞+可能補語」の後である。
2.反復疑問文の形
「動詞+可能補語」を含む文の末尾に「吗ma」を加えれば疑問文になりますが、肯定形と否定形が並ぶ反復疑問文の形もあります。
3.「能」や「可以」の共起
肯定形の場合は「動詞+可能補語」の前に、さらに可能を表す助動詞の「能」や「可以」が加えられることがある。
4.様態補語との識別
(1)付加成分の違い
可能補語:形容詞に他の成分を加えることはできない。
様態補語:形容詞に次のように修飾成分や補充成分を加えることができる。
様態補語の場合は形容詞が単独で補語になっていることは少ない、たいてい「很、非常、太、十分。。。」のような副詞が前についている。
何もついていなくても:
我的英语说得好,写得不好。のように対比的な言葉が後に続いていたりするので、見分けるポイントはきっどこかにあるでしょう。
(2)否定形の違い
肯定形 | 否定形 | |
可能補語:「得」を「不」に置き換えて否定する。 | 唱得好 | 唱不好 |
様態補語:「得」の後の補語の形容詞に「不」を加えて否定する。 | 唱得很好 | 唱得不好 |
(3)反復疑問文の違い
反復疑問文の形 | |
可能補語:V得C V不C | 唱得好唱不好? |
様態補語:V得C不C | 唱得好不好? |
(4)目的語の位置の違い
目的語の位置の違い
様態補語:補語の後に目的語が置かれることはなく、「動詞+得」の前に置かれる。