中国語文法大全
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第五章 特別な文
「処置文(「把」構文)」
述語の動詞が表す動作・行為の対象が、「把」に導かれて主語の後、述語の前に位置する文を、処置文という。
処置文の文型
主語+「把」+目的語+動+ほかの成分
処置文の特徴
処置文の特徴 | 用法・意味 | 例 | ||
1 | 「対象を表す語句」は特定のもの | 動作・行為の対象は話し手・聞き手の双方がその存在を知っている特定の物である。 | 检票了,请把车票拿出来。 我把花瓶打碎了 |
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2 | 述語の動詞とサポートする成分 (処置文の述語となる動詞には、必ず何らかの動詞をサポートする物或いは動詞それ自体が重なる型になる事。) |
動詞の後に「了」や「着」がある。 | 「着」が付くとき、命令表現になる事が多いようである。 処置文の動詞の後ろには「过」が付かない。 |
我把钱包丢了。 我把笔记本随身带着。○ 我把笔记本随身带过。× |
動詞の後に結果補語・方向補語がある。 | 動詞の後に結果補語・あるいは方向補語が付く。 | 把米转换成厘米。 把面从锅里捞出,放到碗里。 |
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動詞の後に「得」と様態補語がある。 | 動詞の後に「得」に導かれて様態補語が続く。 | 你该把字写得更工整点。 你把饭做得好吃点行吗? |
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動詞の後に「一下」がある。 | 動詞の後に「一下」を伴う。 | 我们把这个合同再讨论一下。 我们把小房间再打扫一下。 |
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動詞は重ね型になる | 述語の動詞が重なる型になればその他のサポートは無くても構わない。 | 我们再把合同谈一谈。 你把这个菜炒一炒。 |
必ず処置文になる表現
表現 | 用法・意味 | 例 | |
1 | 「把」……動詞+「在」(「到」/「成」/「给」)……のタイプ | 「……を……に~する」と言う内容の場合、自動的に処置文が使われる。 注意:「把」の後ろの対象を表す語句は文中の他の位置に移すことができず、処置文の文型を使わなければならない。 |
我把钥匙落在家里了。 我把礼物送给了爸爸。 |
2 | 複合方向補語と場所目的語が一緒にあるタイプ | 述語の動詞の後ろに複合方向補語と場所目的語が同時に現れる場合、自動的に処置文が使われる。 | 我把菜装进盘子。 他把本子放进包里。 |
処置文と否定
処置文の否定形式は「把」の前に「没」か「没有」を加える。述語の前ではなく、「把」の前である事、「不」ではなく、「没有」である事に気を付けてください。
例
我没把书带来。
我把书没带来。
我没有把工作做完。
我不把工作做完。
注意
「不想把……」、「不愿意做……」のように「したくない」という時や仮定を表す節の中に使われている時に限って、「不」で否定することもできる。
例
我不想把旧书丢掉。
我不愿意把旧书丢掉。