中国語文法大全

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第三章 文の成分
「量補語(動量と時量)」
一、数量補語の定義

述語になっている動詞の後にあって、動作、行為が行われる回数や、継続して行われる時間などを表すフレーズを数量補語という。

動作の回数などを表すものを動量補語、動作の継続時間などを表すものを時量補語という。

数量補語になれるものは数量フレーズで、その位置は必ず動詞の後である。

二、数量補語の分類
  動量補語 時量補語
基本概念 動作の回数などを表す。動量詞は動量補語になる。
 老师把他批评了一顿
 这部电影我看过一次
動作、行為が行われる回数や、継続して行われる時間などを表す。時間量詞は時量補語になる。
 我等了他半天,他也没来。
 我在日本住过三年
目的語 1 目的語が代詞の時、よく「述語+代詞の目的語+動量補語」になる。
 他看了我一眼,就走了。
 妈妈嘱咐了我好几遍,可我还是忘了。

2 目的語が名詞の時、よく「述語+動量補語+名詞の目的語」になる。
 他昨天给我打了一个电话。
 小明读了一遍课文。

3 目的語が人名・地名の時、「述語+人名・地名の目的語+動量補語」、あるいは「述語+動量補語+人名・地名の目的語」になる。
 他去过北京两次
 他去过两次北京。
1 目的語が代詞の時、よく「述語+代詞の目的語+時量補語」になる。
 我找他找了好几天了,都没有找到。
 我叫了她半天,她也没反应。

2 目的語が名詞の時、よく「述語+時量補語+名詞の目的語」になる。
 他昨天玩了一天游戏。
 我想看一会儿电影。

3目的語が人名の時、「述語+ 目的語+動量補語」、あるいは「述語+動量補語+目的語」になる。目的語が場所を表す時、「述語(来・去・回・到)+場所を表す目的語+時量補語」
 我等了小王半天,他也没来。
 我等了半天小王,他也没来。
 他去美国一年多了。
 他去一年多美国了。×
否定形式 普通、否定形式は使わない。
 我没看过那本书一遍。×
 我没看过那本书。
普通、否定形式は使わない。
 我没等他半天。×
 我没等他。
ポイント 1 否定副詞がある時、動量詞は述語の前に置き、状語になる。「一。。。都・也。。。」の形式。
 我一次都没见过他。
 我没见过他一次。×

2述語の動詞と動量補語の間にアスペクト助詞「了」「过」をつける。
 我看了他一眼,什么也没说。
 这本书我看过三次
1 否定副詞がある時、時間量詞は述語の前に置き、状語になる。「一。。。都・也。。。」の形式。
 这孩子一天也没离开过妈妈。
 孩子没离开过妈妈一天。×

2述語の動詞と時量補語の間にアスペクト助詞「了」「过」をつける。
 我们等了一个小时。
 她学过一年汉语。

3述語の動詞は非継続動詞、あるいは結果補語、方向補語がある場合、「了」「过」はつけない。
 他来过中国两年。×
 她去了上海好几天。×
 女儿回到过家乡一个月,就又走了。×
難点 1 反駁するあるいは解釈するとき、述語の動詞の前に否定副詞「没」使うことができる。
 我本书我只看过一遍,没看过两遍
 她没来过香港两次,而是一次

2 仮定文と条件文で、述語の動詞の前に否定副詞「不」を使うことができる。
 你不检查一下,怎么就知道没有错误呢。
 我不再说一遍,你是记不住的!
1 反駁するあるいは解釈するとき、述語の動詞の前に否定副詞「没」を使うことができる。
 这个月他只休息了三天,没休息五天
 我昨天没打一天球,只打了一会儿

2仮定文と条件文で、述語の動詞の前に否定副詞「不」を使うことができる。
 你不等她一会儿不就白来了吗?
 昨晚没睡觉,今天不休息一下可不行!


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