天下三分の計

分類:三国志

三分天下之计

[sān fēn tiān xià zhī jì]

訳) 天下三分の計

部首:
画数:
2

【名詞】 天下三分の計

「三顧の礼」の時に諸葛亮が劉備に提案した構想で、演義では、孟子の「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」を引いています。「北は曹操の天の時を占むるに譲り、南は孫権の地の利を占むるに譲り、劉備には人の和を占むべし」と天下を三分で統括しいずれ曹操と孫権を倒すというものです。この考え方は諸葛亮の創案ではなく、「論語」で周の文王が「天下を三分して、その二を有し、以て殷に服事す」という表現があります。「史記」の韓信にカイトウが、「あなたが漢につけば劉邦が勝ち、楚につけば項羽が勝つでしょう」として韓信にこの両国と共に天下を三分にする計を提案しています。また、「蜀志」では諸葛亮が演義のような表現ではありませんが、似たような事を説いています。


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