疑問、推量、命令、感嘆、呼びかけ、念押し、確認などの、話し手の心情・態度の直接表現のことを、中国語で「語気」という。「か、な、ね、さ、よ」などの日本語の終助詞や間投助詞によく似ている。

1.普通は文末に使われて、様々な語気を表す。

2.話し言葉では、文中でポーズ（停頓）が置かれるところに使われる事も有る。

吗，呢，吧，了，的，嘛，呗

両方とも疑問文の文末に使う。

1.「吗」の用法説明

⑴．是非疑問文に使う（肯定或いは否定の形で回答する）。否定形の是非疑問文に使う場合、聞き手は回答が肯定だと思っている。

⑵．反問文に使う。責め、詰問、弁解語気がよく有る。よく「不是」、「还不」、「还」、「没」、「不」、「岂」、「不就是」、「难道」、「莫非」などの詞と一緒に使う。

2.「呢」の用法説明

⑴．正反疑問文に使う。文中に肯定形と否定形が同時に出てくる。

⑵．選択疑問文に使う。相談、問いの語気が付いている。

⑶．特指し疑問文に使う。疑問代詞と一緒に使う。

⑷．反問文に使う。よく「怎么」、「怎能」、「哪能」、「岂能」、「为什么」、「何不」、「谁」、「有什么」、「何必」、「何尝」、「何苦」などの詞と連用する。

「了」の使い方

一、「了」の表す意味は様々ですが、主なものを四つだけ説明する。

1.「状況が変化した」、「新事態が発生した」ことを確認する意味を表す。

2.｢これから状況が変化する｣、「これから新事態が発生する」ことを表す。

3.聞き手に対する催促、勧告、制止などの意味を表す。

4.「太……了」、「可……了」の形で性質や状態の程度が大であることを強調する。

二、重要ポイント

「了le」には2種類の「了」がある。ひらめとカレイのように、知らないと見分けが付きにくいが、いくつかの識別ポイントを心得ていれば、慣れると区別が付く。

2種類の「了」のうち、一つは動態助詞の「了」で、もう一つは語気助詞である。

違い対照表：

「了le」は時に別の音と連音して「啦la」、「咯lo」、「喽lou」、「嘞lei」などに変身することが有る。

肯定の気分を表す。話し手がが判断し述べる内容を「～だよ、ですよ」と確認する気分である。

「嘛」の用法説明

1.平述文の文末に使い、言う人が「の……はずだ」、「明らかに分かる」の意味を表す。

2.平述文の文末に使い、説得の語気を含む。

3.文の停頓のところに使い、話題を引き出し、注意を与える。

「呗」の用法説明

1.平述文の文末に使い、「道理が簡単だ」、「多く言う必要がない」の意味を表す。

2.もう発生した行為に「不満」、「気にしない」の意味を表す。語気が余り謙譲ではない。

二つとも平述文の文末に使える。

⑴平述文の文末に使い、語気緩和の作用が有る。

A、仮定文に使い、相手と自分を考えさせる意味が有る。

B、主語の後ろに使う。相手の注意を起こし、「至于……」、「要说……」の意味が有る。

C、言う人の見方や原因を説明する文などに使う。

D、否定意味の文に使う。

⑵平述文の文末に使い、強調、誇張、軽蔑の語気を含む。

A、状態の続きを表す。よく「正在」、「正」、「在」或いは動態助詞「着」と一緒に使う。

B、強調、誇張の意味を表す。いつも「才/可/还+动词/形容词+呢」の文型で使う。

C、そうとは思わない、軽蔑の語気が有る。「还……呢」の文型でよく使う。

D、否定文の文末に使う。動作は話し出す前までに、まだ実現できていない。「还……呢」の文型でよく使う。

⑴交替仮定文に使う。言う人の進退窮まる気持ちを表す。

⑵例挙に使う。

⑶推測や推定の語気を表す。よく「大概（大约/可能/也许/一定）……吧」の形になる。

⑷「どうでもよい」、「全然気に掛けない」の語気を表す。よく「A就A吧」の形で使う。

⑸命令文に使う。「吧」は語気緩和の作用が有る。「吧」一般は「应该」、「必定」、「必须」などの断固の語気詞と一緒に使わない。