中国語文法大全

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第一章 品詞
「介詞のポイント」

「让」、「叫」、「使」、「令」の見分け

一、基本意味

 動詞として使い、「~せる/させる」という意味を表す。

二、基本用法

 兼語文の最も前の動詞として使える。即ち述語として使われる。

班长大家早点过去。
他的事迹人感动。
医生的职业我自豪。
谦虚使人进步,骄傲使人落后。
三、具体用法

1.「令」は単独的に述語として使わない。「令」とともに存在する兼語は「人」を指す言葉に限り、「讨厌」、「兴奋」、「陶醉」、「激动」、「惊讶」、」羡慕」、「担心」、「泄气」、「神往」などの人あるいは人の感情を表す言葉と一緒に使う。「令」の後に程度副詞「很」が使えない。

他的演讲太人感动了。
他的学习成绩人担忧。
丽江是个人神往的地方。
他的话我很难堪。×
他的成绩人很羡慕。×

2.命令あるいは請求の語気を表すとき、「使」を使わず、「让」あるいは「叫」を使う。

班长大家早点过去。
这里不吸烟。
我不想再听见他的声音,你别他再打电话来了。
使我明天早点儿来。×
这里不使吸烟。×

3.「让」「叫」の主語は一般的に人をさす。物事を指す場合、一般的に「使」を使う。

我找回了自信。
我好好考虑一下。
他别等我了。
花儿艳得使人睁不开眼睛。
他的演讲使我重新振作起来。
吃太多甜食使人发胖。
「把」「被」の使い方の比較
 
基本文型 名詞/代詞(動作を起こす者)+「把」(「将」)+名詞/代詞+動詞+他の成分。
  书翻开。
名詞/代詞(動作を受ける者)+「被」+名詞/代詞+動詞+他の成分。
你翻开了。
構成 「把」からなる介詞フレーズを状語とする。「把」の賓語と全句の謂語動詞と動目関係であり、「把」の主語は動作を起こす者である。 「被」からなる介詞フレーズを状語とする。「被」の主語は動作を受ける者である。
注意 1.特定の目的語について、なんらかの処理を加える事ができる時にしか使えない。
  「映画を見る」
  「ラジオを聴く」
など、手を加える事ができず、処理できないものに対して、「把」を使えない。
2.故意にではなく、思いがけないアクシデントで人の物を壊してしまった時も使う。
1.主に被害を受ける(受けた)時に使われる。時には、評価される事、選ばれる事、自然現象についても使われる。それ以外、被害も無く、評価も無ければ受身文は使えない。
  「よく言われる」→「常常被说」×
  「よく使われる」→「常常被用」×
とは言わない。
2.中国語では自動詞は受身文に使えない。
  「生气」(起こる)、「死」(死ぬ)
用法 A.「把」+名詞/代詞のフレーズを主語の後ろ、謂語動詞の前に付き、名詞/代詞は動作の対象、場所、範囲或いは様態である。
  书拿走了。(対象)
  书店都找遍了,就是没有这本书。(場所)
  这本书的好句子都抄写了一遍。(範囲)
  他的笑话大家都逗乐了。(様態)
B.「把」の賓語はもう知っている、確定である。
  他孩子小李打了。Ο
  他孩子一个人打了。×
  妈妈那个包洗了。Ο
  妈妈一个包洗了。×
C.「把」の謂語動詞は片割れ(特に単音節の動詞)は使えない。他の成分を加えなければならない。(「了」、「着」、動詞の重ねる型、動詞の前に「一」付き、補語、賓語などである。)
  他书丢了。
  他书带着。
  他书一扔,就去玩了。
  他书看了一遍。
  他书看完了。
D.感知と認知の動詞は「把」の謂語に成れない。
  你他的秘密知道了。×
  你他要说的话猜到了。×
E.人体自身の動作は「把」の謂語に成れる。
  学生手举起来了。Ο
  小孩头伸到了窗外。Ο
F.能願動詞、否定副詞、時間詞は「把」の前に置く。
  我能这本书看完。
  你不能花摘掉。
  妈妈已经饭做好了。
A.名詞/代詞+「被」のフレーズを主語の後ろ、謂語動詞の前にに付き、名詞/代詞は動作の対象、場所、範囲或いは様態である。
  书他拿走了。(対象)
  书店他都找遍了,就是没有这本书。(場所)
  这本书的好句子他都抄写了一遍。(範囲)
  大家都他的笑话逗乐了。(様態)
B.「被」の主語はもう知っている、確定である。
  小李他孩子打了。Ο
  一个人他孩子打了。×
  那个包妈妈洗了。Ο
  一个包妈妈洗了。×
C.「被」の謂語動詞は片割れ(特に単音節の動詞)は使えない。他の成分を加えなければならない。(「了」、「过」、補語、賓語などである。)
  书他丢了。
  书他带着。
  书他看了一遍。
  书他看完了。
  小偷送进了警察局。
D.少数の感知と認知の動詞は「被」の謂語に成れない。
  他的秘密你知道了。Ο
  他要说的话你猜到了。Ο
E.人体自身の動作は「被」の謂語に成れない。
  手学生举起来了。×
  头小孩伸到了窗外。×
F.能願動詞、否定副詞、時間詞は「被」の前に置く。
  这本书能我看完。
  花不能你摘掉。
  饭已经妈妈做好了。
注意:

1.可能補語は「被」、「把」と組み合わせて使わない。

这个柜子孩子搬不动。Ο
这个柜子孩子搬不动×
你今天完成得了这么多的设计吗?Ο
你今天能设计完成得了吗?×
我可以画得出你的素描。Ο
我能你的素描画得出。×

2.「同意」、「赞成」、「愿意」、「主张」、「反对」、「喜欢」、「害怕」、「怀疑」、「决定」など心理的な動詞は「把」の述語として使わない。

大家他的方案同意了。×
跑过来的狗害怕了。×
王子善良美丽的公主喜欢了。×

3.「有」、「在」、「是」、「叫」、「像」、「姓」、「当」、「等于」、「不如」などの存在することを表す動詞あるいは同等関係の動詞は「把」の述語として使わない。

电子辞典有了。×
律师当了。×
她叫阿姨。×

4.「站」、「坐」、「躺」、「跪」、「蹲」などの体の状態を表す動詞は「把」の述語として使わない。

他慢慢地腿跪在了地上。×
身体趴在沙发上。×
身体躺在了沙滩上。×

5.「上」、「下」、「进」、「去」、「出」、「回」、「到」、「来」、「过去」、「过来」などの傾向動詞は「把」の述語として使わない。

西湖去了好几回。×
春节,我家回了一次。×
别穿运动鞋餐厅去吧。×

6.「把」の述語動詞の後に「着」が付く場合、一般的に動詞は「带」、「背」、「扛」、「放」、「摆」、「搁」、「挂」、「拿」、「开」などの少数の動詞である。命令文に用いることが多い。

好热,空调开着吧。
走时,别忘了包带着。
小熊在衣柜上搁着吧。

7.「把」の述語動詞の後に、過去に経験が有った事あるいは発生したことを表す動態助詞の「过」を付けることは少ない。しかし、文中の述語動詞の後に結果補語が有る場合、結果補語の後に動態助詞の「过」が使われる。

这本小说读过两遍了。×
我们早这个方案讨论过了。×
他竟然自家的电话弄错了。
她从没自己的事情做完过。
「把」「被」の固定文型

一、「把」の文

1.主語+把+目的語+動詞+「一」、「了」+動詞

这本书好好看一看
衣服洗一洗吧。
我又这篇作文修改了修改

2.主語++目的語+動詞+「了」、「着」

剩下的电视剧都看
桌上的菜都吃
书带,要是觉得无聊就看看。

3.主語++目的語+動詞+補語(可能補語が使えない)

衣服洗干净了。<
他激了。
灯打了。

⑴主語++目的語+動詞+時量補語

窗开了一会儿
学校这次的活动延迟了好几周
这个事情藏了一辈子

⑵主語+把+目的語+動詞+動量補語

爸爸妹妹打了一顿
我吓了一跳
这部电影看了两遍

⑶主語+把+目的語+動詞+前置詞フレーズ補語

衣服放在柜子里。
递给我吧。
毕业论文交到老师那去了。

⑷主語+把+目的語+動詞+情態補語

今天可累坏了
这天气热得大汗淋漓
你差点就吓死了

4.主語+把+目的語+動詞+成(做为)+目的語

他当成好朋友
我们他选为班长
他又这个字写成错别字了。

5.主語+把+目的語++動詞+他の成分

那个人打了一顿。
老师今天上课的事情忘了。
妈妈妹妹给表扬

6.「把」を連動文に使う

经理打电话让我书拿去会议室。
他到超市妈妈接回来了。
老师去校门口新学生带回来了。

7.「把」を兼語文に使う

老师让我叫小李教室卫生打扫一下。
经理派我去机场客户接回来。
董事长命令全员公司卫生重新打扫一遍。
二、「被」の文

1.主語+ 被(叫/让)+目的語+(给)+動詞+他の成分

这部电影(给)吓到了。
那个架子(给)砸坏了。
我的书(给)拿走了。

2.主語+ 被(给)+動詞+他の成分

我的钱包被(给)妹妹拿走了。
流浪猫被(给)路人领养了。
大树被(给)工人砍倒了。

3.主語+ 被(为)+目的語++動詞

我们军人们坚持到底的精神感动。
妹妹明星帅气的样子吸引。
老师风趣的演讲感染。

4. 主語+ +目的語1+動詞+成(为/做)+目的語2

他被我们选为班长
他被我当成最好的朋友
妹妹被阿姨当成自己的亲生女儿


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