洪金宝

[hóng jīn bǎo]

サモ・ハン・キンポー（洪金寶、1952年1月7日 - ）は、香港出身の映画俳優である。また、武術指導や、映画監督もこなす。
サモ・ハンは、1952年1月7日に、香港の脚本家兼監督の子として生まれる。両親が共働きのため、彼は祖父母に預けられ世話されていたが、10歳の頃に、祖母の銭似鶯（チン･ツイアン）に連れられ、于占元（ユウ・チャンユン）が開く中国戯劇学院に連れて行かれる。京劇の子役たちの訓練を見学し、興味を持ち、入学を決意する。
その後、8年間の勉学の後に戯劇学院を卒業したサモは、武術指導の勉強をしていたという。
彼は脇役出演をこなしながら、ハン･インチェ、梁少松（リャン・シャオスン）、徐二牛（チュイ・イーアン）らの指導の元、武術指導の仕事を経験していく。そして、『奪命金瞼』やキン・フー監督作品『迎春閣之風波』などでの武術指導が高く評価された。また、1973年には、尊敬する李小龍（ブルース・リー）に声をかけられ『燃えよドラゴン』で共演を果たす。
2000年代に入ると、ハリウッドでは功夫ブームが起きた。サモもアメリカに招かれることになる。米国連続テレビドラマ『LA大捜査線/マーシャル・ロー』に主演として出演したのだった。作品は全米で絶賛され、第2シーズンまで放映された。活躍の場を世界に広げている。
もともと、日本ではジャッキー・チェンの映画によく出ている俳優という程度の認識がほとんどであった。しかし、ブルース・リーへのオマージュ映画『燃えよデブゴン』の公開を機に「動けるデブ」として有名になり、さらに映画『霊幻道士』シリーズで製作を務める頃には、日本でも海外人気俳優の一人として認知されるようになった。
また、映画『無問題』ではお笑いコンビ、ナインティナインの岡村隆史と共演した。
日本語吹き替えは、水島裕が担当することが多い。