【名詞】 広西チワン族自治区

Guǎngxī【广西】
〈地名〉広西（こう せい）チワン族自治区．

【例】～壮族Zhuàngzú自治区的首府是南宁Nánníng/広西チワン族自治区の区都は南寧（なん ねい）である．
◆中国の少数民族中,最大の人口を持つ“壮族”（チワン族）の故郷で,ここにはその9割が居住している．なおチワン族は区総人口の約34%を占める．
◆略称の“桂Guì”は,秦代この地に桂林郡が置かれたことによる．“广西”の名称は“广南西路”を縮めたもの．
◆亜熱帯気候に属する．珠江の本流と各支流が流れる．本流は紅水河,黔江（けん こう）,潯江（じん こう）,西江と名称を変え,東流して広東省に入る．支流の一つに桂江があるが,その上流の漓江沿いに風光明媚な“桂林Guìlín”がある．この一帯は美しいカルスト地形をなし,山水画を彷彿させる．
◆工業は製糖・機械（マイクロバスなどの自動車）・非鉄金属（銅・アルミ）,建材などが盛ん．“柳州Liǔzhōu”“南宁”“桂林”などが主要工業都市となっている．
◆農業では中国最大のサトウキビの産地として知られ,ほかに米・バナナ・柑橘類の収量も多い．
◆交通では“柳州”が鉄道交通の中心となっている．湘桂（衡陽―憑祥（ひょう しょう））線,焦柳（焦作―柳州）線,黎湛（黎塘―湛江）線,南昆（南寧―昆明）線などの幹線鉄道が走る．河港では“梧州Wúzhōu”が,海港では防城港と“北海Běihǎi”が重要な位置を占める．
◆“北海”が沿海開放都市に,ベトナム国境の“凭祥Píngxiáng”（憑祥）と“东兴Dōngxíng”,区都の“南宁”が国境開放都市に指定されている．
◆名所旧跡は桂林の山水,柳侯祠,友誼関など．