甘粛

分類:国名地名

甘肃

[gān sù]

訳) 甘粛

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【名詞】 甘粛

Gānsù【甘肃】
〈地名〉甘粛(かん しゅく)省.

【例】~的省会是兰州Lánzhōu/甘粛省の省都は蘭州(らん しゅう)である.
◆略称は“甘”または“陇Lǒng”(隴(ろう)).隴は古代この地に隴西郡が置かれたことにちなむ.甘粛の名称は“甘州”(現在の張掖),“肃州”(現在の酒泉)の2州の頭文字から.
◆地形が複雑なため,気候など地域差が大きい.中部と東部は黄土高原地帯,西部の“河西走廊Héxī zǒuláng”(河西回廊)はオアシス地帯である.紀元前2世紀,漢の武帝は河西回廊から匈奴を駆逐し,長安から西域に至るシルクロードを開拓した.そして河西回廊に酒泉,張掖,武威,敦煌(とん こう)の4郡を置いた.
◆非鉄金属を中心に鉱物資源が豊富で,主にニッケルや銅・鉛・亜鉛・石油などを産する.
◆主要工業都市は“兰州”(蘭州)“天水Tiānshuǐ”“白银Báiyín”“嘉峪关Jiāyùguān”(嘉峪関(か よく かん))など.特に蘭州は玉門油田の石油を利用した石油工業基地として知られる.
◆蘭州は西北地区における交通の中心で,隴海(蘭州―連雲港)線,蘭新(蘭州―ウルムチ)線,包蘭(パオトウ―蘭州)線,蘭青(蘭州―西寧)線の4幹線鉄道が交差する.
◆省人口の約8%を回族やチベット族,“东乡族”(トンシャン族)などの少数民族が占める.うち回族が少数民族人口の約60%を占め,主に臨夏回族自治州などに居住.
◆名所旧跡は敦煌莫高窟(世界文化遺産)や麦積山石窟,炳霊寺石窟,万里の長城の最西端・嘉峪関など.

甘肃


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