中国語でクレームを言ってみたい!

保质期 出租车 投诉
ここ最近サービスが向上してきた中国ですが、日本の「お客様は神様」的なサービスに慣れてしまうと、中国でクレームをつけたとき肩すかしを食らうことがあります。スーパーで買った食品の保质期が切れていても、ビュッフェのパンに虫がついていても「没关系!」の一言で片づけられてしまいます。言葉の壁もあり、押しの弱い日本人は泣き寝入りするしかないことも多いようです。我々日本人は「クレームすることが起きるのを事前にどれだけ防げるか」がポイントで、嫌がられるほど何度も事前確認することが必要かもしれません。それから、“悪質な出租车につかまってしまった場合”は、車両ナンバーをメモるふりをして「我要投诉!」と叫ぶと効果抜群です。中国語でクレ-ムがつけられるようになることも1つの目標ですね。
目次
1.「上司をだせ」を中国語でなんという?
2.教材では教えてくれない超短文
3.中国語の関門の1つ、方向補語
4.豆知識:中国のコールセンター事情
5.ミニテスト(HSK風簡単な模擬テスト)
1.「上司をだせ」を中国語でなんという?

5つ星ホテルでトラブルに巻き込まれました。フロントスタッフと話をしても埒があかないなら、こんな風に言ってみましょう。

上司 出来!
jiào shàng sī chū lái!

訳) 上司を出せ!

2.教材では教えてくれない超短文

クレームを言うときくらい、かっこよく間違いのない中国語で言いたい気がしますが、
完璧に言うのは難しそうです。
そんなとき中国語の教材のフレーズであれば――「君たちの上司を出しなさい」

你们 上司
nǐ men de shàng sī gěi jiào
出来!
chū lái!

訳) 君たちの上司を、出しなさい!

みなさんの手元にある教材では上記のようになっているはず。
しかし、実際の会話でこんなに長々と話すことはありません。


実際の会話は、「上司を出せ!」、これだけで通じてしまうのです。

ちなみに、このフレーズの最後についている「出来」を方向補語と言います。

3.中国語の関門の1つ、方向補語

中国語学習を進めていく上で、誰もがぶち当たる厄介な壁のひとつが「方向補語」ではないでしょうか。
動詞に「出来」「下去」「进来」などで補充的意味を付け加える文法です。
一応それなりにルールはあるものの、どれを使っていいのかわかりにくい上、慣れないとなかなか出てこないのです。それなのにテストにはよく出題されます。
でもこの関門をクリアすると、中国語の世界がグッと広がります。そして会話能力もグッツと深みが加わります。この壁を乗り越えていきましょう!


例えば「目が覚める」にはどんな方向補語を使うと思いますか?

过来 了。
xǐng guò lái le。

訳) 彼女は眼を醒ましました。

では、「精神を集中する」は「集中」に何を付け加えるでしょう?

集中 起来!
yào jí zhōng qǐ lái!

訳) 集中して!

「そう言われてみれば・・・」とは思うものの、なかなか難しいと思いませんか?

4.豆知識:中国のコールセンター事情

中国のコールセンター市場はここ10年で迅速に発展してきましたが、人材の流失が大きな問題となっています。ある資料によると、人材流失は月平均10~50%、年間だとなんと約100%になるそうです。万年人材不足なためか、ネットで求人をたくさん探すことができます。(それだけストレスがかかる大変な職種なのでしょう)。

給与面で見ると、例えば「学歴不問、経験不要」レベルのコールセンターの求人なら給与は3000~5000元。日本人相手で「日本語1級、大専以上、IT関連コールセンター勤務経験3年以上」と条件が厳しくなると給与は5000~8000元になります。ちなみにその仕事内容は、日本人カスタマーのホテルや航空チケットの予約、クレーム対応だそうです。

保质期

[bǎo zhì qī]

賞味期限

出租车

[chū zū chē]

タクシー

投诉

[tóu sù]

クレーム

5.ミニテスト(HSK風簡単な模擬テスト)

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